最近発表された二つの時計、
吉岡徳仁 「TO」(上)とオランダの
デザイン事務所 、
CULTIVATE「Orbit」(下)には時間を、
従来の針という「線」ではなく、「面」で表しているという共通点
がある。同じ方法論なのに、キッチリした緊張感を生む吉岡氏
とそれぞれの面をゆがませることによってラディカルな変化に
よるおもしろさを生むCULTIVATEでは明らかに、最終的な形に
落とし込む際のプロセスに違いがある。
この
this is it による「World Clock 2001」は同じく「面」を
生かした時計。時間というものは地球の動きが作り出すルール
ということが一目瞭然である。そして同時に時計という装置が「円」
である事の必然性も理解出来る。考えてみれば時間を計る初期の
装置は日時計で、その陰が形となって針時計ができたことをみると、
時計というデザインは言ってしまえば、万有引力によって造られた
地球の「球」という形と、太陽を中心とした円運動によって成る太陽系
の「円」という形を「展開」していった歴史である。
今も我々を興奮させる数々の時計デザインは斬新さと新鮮さに満ちている。
「展開」するということは全く「新しい」。そんな一例。
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