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表現手法とメディアの関係
表現手法とメディアの関係_c0057760_042535.gif

昨日、2D・3Dの表現技法の優劣に悩んでいる後輩の話を聞いた。
それについて色々と友人と話し合った結果、言葉ではどうにも表現
出来ている気がしなかったので、簡単に図式化しました。

これは、そもそも表現手法自体に優劣なんてものは無く全てフラット
な関係だが、それが受け手に達するまで通過する「メディア」の質の
違いが初めてメッセージ自体に大きな変化を与える事を表す関係図。
表現手法の違いというのは、実際つくりたいもの、伝えたいものが人に
達するまでのプロセスが及ぼす影響に比べれば本質的では無い
という図式を描いています。

例えばsequenceという記事のコメント欄を観ればわかるんですが、
鑑賞者が写真に対して自由にスクロールするなどして新たな接点や
解釈を見いだす課程が見て取れます。この時、この写真が伝えられる
ものは、ギャラリーにて額の中に飾られる、あるいは雑誌の中で観る
のとでは大きく変わっていきます。美術作品を美術館で観るのと、
縮小された印刷物で観るのとも全く違いますよね。あるニュースを
新聞で読むこと、テレビで観ること、ウェブでみることも全く違います。
ここではウェブ・テレビ・新聞・額・雑誌というメディアの違いが大きく
影響しているわけです。

作品は常にメディアを通して人に伝わり、また逆に人もメディアを通して
作品と関わる事が出来ています。この「媒介」という幅広い考え方抜きにして
表現活動はありえません。そしてその幅広さゆえにこの図もまだまだ変わって
いくと思うので、またいつか改良出来たものをお見せできればと思います。

とりあえず今日はこんなところで


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by minorugged | 2005-05-22 01:34 | memo
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