千住博・平面の宇宙  /  千住博展
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黒い静寂の中に佇む真っ白い巨大な滝に打ちのめされ、
深く沈み込んだ闇から浮き上がる事が出来なかった。

そこには重力が無く、ただ自分と滝と闇の宇宙しか無い。
子供の頃に結構な高さのある滝から飛び降りた時、
上か下かもわからない水の中でもう一生水面に上がれない
ような、どうしようもない恐怖感を思い出す。
滝が水面を打つ轟音が遠くの方で、静かに胸の中に響く。


先日、福岡アジア美術館で開催中の
「千住博展 ~大徳寺聚光院別院襖絵七七枚の全て~」を観た。
有田焼とのコラボレーションによる干支が描かれた絵皿12枚から
始まり、千住氏が「今はこれ以上の画を書けない」と語る「水の森」を
抜けると黒い空の元に広がる広大な「砂漠」の世界に放り投げられる。
その次は巨大な滝が表れる。冒頭に書いた、千住氏の代表的技法を用いた
「滝」の宇宙は衝撃的。深遠な青による「波」を過ぎると、最後には「竜」が
訪問者を奥で待ちかまえている。

これら襖絵に共通しているのは平面の先に繋がる広大な空間と自分自身との孤独な対話。

会場を構成するマットな黒壁はこの空間への良い入り口を作り
上げている、しかし願わくばこの襖絵を黒光りする木で囲われた、
ただ一筋の光が差し込むような寺院空間で体験したかった。
それは想像を絶する精神的宇宙が表れるに違いない。

再び「滝」の前にうずくまり、闇の静寂に身を置く。
しばらくして浮き上がった水面から観た景色には
自分自身の中の新たな水平線が見えたようだった。

展覧会は5月29日まで!近い人はぜひ!
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by minorugged | 2005-05-06 20:50 | memo
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